「…ブライド、君は殺すよ…。その憎しみを前には自我なんて崩壊する」
永山の声、言葉が頭の中で響き渡る。
「君は僕と同じ…犯罪者の目だ。待ってるよ…僕と同じ所に立った時、その意味が分かる…」
「枝とお前を一緒にすんじゃねぇよ!!!」
あたしの前に何処から沸いて出たのか、灰が立っていた。
「お前…何処から沸いて…」
「こいつは刑事で、お前は犯罪者だ。お前とは違う」
灰の言葉に不安な心が安心へと変わっていくのが分かる。
あたしは…刑事だ…。もしあたしが狂ったとしても、こいつらが止めてくれる。
「あたしは一人じゃないからな…。犯罪者になりそうな時はこいつらに殴ってもらう」
そう言って笑えば、永山は目を見開いた。
「…認めない…。僕は…僕と君は同じだ!!!この先、思い知る事になるだろう…仮面の君の花嫁…」
そんな不吉な言葉を残して、永山はパトカーへと乗り込んだ。
「…知りたくもない」
遠ざかるパトカーを見ながら呟くあたしの頭に、突然鈍い痛みが走った。


