「迷子?」
「迷子じゃねーーっ!!!」
あたしの呟きを聞き逃さなかった灰が叫びながら永山に突進した。
―ドカッ
「ぐはっ!!!?」
永山は勢い良く壁に激突する。灰はそのまま距離を縮め、手錠をかけた。
「………………すげぇな」
ついつい感心してしまう。この窮地を灰はいとも簡単に切り抜ける…。
それは灰の才能だ。それだけは認めている。
「お前にばかり良い顔はさせられねぇからな」
―否、認めない。
「感激したあたしの気持ちを返しやがれ!!!」
「何の因縁だ!!!あぁ??」
二人向き合いガンを飛ばしあってると、わざとらしい咳ばらいが聞こえた。
あたしと灰は同時に咳ばらいした人間に視線を向ける。


