―グゥ〜…

灰のお腹の音が車内に響き渡る。


可哀相じゃない。
こんな奴飢え死にしてしまえ。

関係無い。灰が灰になるだけだし。


こいつがどうなろうとあたしには関係な…。


―グゥ〜…

「…………………」

「…………………」

「ああああああっもう!!」

袋ごと灰に押し付けた。


「うおっ!?」


驚いたままあたしを見つめる灰から視線を合わせないで窓に目を向けた。