―バタンッ ―ガチャッ 「はぁっ…はぁっ……」 突然扉が開いたと思ったら、男子生徒が一人、物凄い勢いで入って来た。 しかも、鍵まで閉めやがった…。 まさか……次は男か!? そう思って身構えていると、男子生徒が振り返った。 「石井さんを助けて下さい!!!」 俺の腕を掴んで必死に訴えてきた。 石井さん…?石井…石井…。枝の偽名か!!! 「石井さんが……っ…。保健室に行けって…」 息を切らしながらも、ちゃんと説明してきた。何があったのかを…。