昼休みーー…。 持ってきた弁当を手に、保健室へ向かった。 ―ガラガラガラ… 「失礼しまーす」 中に入ると、保健室に全く馴染んでいない馬鹿男がぐったりと机に突っ伏していた。 「…おーおー…。保健室の先生はいっちょ前に居眠りか?生徒が真面目に授業受けてるってのによ」 灰の隣の椅子に腰掛けて、灰の頭をおもいっきし殴った。 ―ドカッ 「いってぇーーっ!!!」 頭を押さえて、顔を上げる灰の顔が情けなくてつい吹き出してしまう。 そんなあたしを、灰は無言で睨みつけてきた。