「………で、てけぇ…」

「さすが金持ち校なだけあるな。って枝!!何だよその眼鏡は!!」

「うっせーな!!あたしは犯人に顔が割れてるからこれなんだよ!!つかお前もかけてるだろ!!」

「俺は良いんだよ!!この方が保健医っぽいだろーが!!」


「…どんなイメージだよお前…」


良く分からない奴だな。つか、眼鏡のせいで変態度上がってね!?


「…チッ…お前、今から三つ編みにしてひたすら地味になれ!!」

「……………は?」


何を言い出すかと思えば、地味になれって何だそら。


「わけのわからない事言ってねーで行くぞ!!」


ズカズカと校門をくぐると、慌てて灰が追いかけてきた。


「あたしとお前の関係はいとこ。学校ではあたしが石井 紗夜(イシイ サヤ)で、お前が伊藤 幸堵(イトウ ユキト)って名乗る。それで間違いはねぇな?」

「あぁ。ちなみに、此処は金持ち校だ。お前は小企業を経営してる社長令嬢って事になってるからな」

「あ?面倒くせぇな。とりあえず金持ち演じりゃいい事だな」


二人で職員室に入って、学校の説明を受けた後にクラスに案内された。