「これ……………」


意識を手放す前、犯人らしき人間があたしに残したモノだ。


―ガサガサガサッ


―親愛なる花嫁様―

あなたの姿、いつも拝見しております。
私は仮面の君。この腐りきった国を新しく創造する者。
この度、あなたを私の花嫁としてお迎えしたくご挨拶に参りました。
今日はあくまでご挨拶、必ずお迎えに上がります。

―仮面の君―


「……親愛なる花嫁様…?拝見って…ストーカーか?」

気持ち悪いな。たちわりぃ…。


「神って…。軽く頭イッてんな。ちょっおい!迎えに来るって書いてあんぞ!!」


―ガシッ

「ぐへっ!!おい、胸倉掴むな!!締まってんだよ!!」


つい灰の胸倉を掴んでしまった。あまりにも驚いたもので。