電気をつけると、誰かが女の首筋に唇を当てて・・・血をすっていた



・・・ヴァンパイアとか?


私はフルフルと頭を振った


いや、私の見間違いかも


・・・もしかしたら、キスマークをつけていた途中だったのかも


うん、そうだ


きっとそうだ


っていうか、ヴァンパイアだったらヤバイ


私殺されちゃうかも


血の一滴も残さずに取られ・・・殺される


うわぁ・・・


グロテスク


さっさとズラからないと



・・・・・・


「どこに行こうとしているのかな?」



ギックーッ



ヤバイ

私の野生の本能が今すぐ此処から逃げろと訴えている


本当は今すぐにでも走って逃げたかった

でも、金縛りにされたように手足が動かない




私は観念して後ろを振り向いた






この人って・・・



後ろに立っていたのは私の見覚えがある人だった