「・・・いや、ゴメン

分からない」



でも、と続ける




「・・・昔、会ったことあるよね?」



「り、凛ちゃん~!!

思い出してくれたんだ~!!」





また、抱きついてきた



ちょ、この人力強い


首に回されたところ、徐々に痛くなってきているんだけど




「・・・名前」



「え?」


「名前、何?」



「僕は・・・」



バンッ



まるで、見計らったように扉が開いた



それも、けたたましい轟音をあげて





・・・いや、どんだけ強く開けたのよ




若干、引いたけど