聞き慣れた、感じのいいその声は、澪汰だ。
どうしたんだろ?
澪汰はいっつも遅刻なのに。
来ない日向よりはましだけど
澪汰も高校行く気ない気がする。
「お前……髪型変えた」
怜さんのお客、梨華さんプロデュースの髪型。
ふわふわな栗色ショートカット。
あたしがする髪型だから、ブスには変わりないけど前よりはずっとまし。
「前よりはましでしょっ」
事務所とママには怒られるけど、きっと。
「似合う」
「マジで?」
あたしがそう言うと同時に澪汰はサッカーボールを投げてきた。
ゆるく投げられたそのボールはあたしでも難無くキャッチ出来た。


