「……ヒック…泣いて…ない…から」
「馬鹿だなぁ、女の子は辛いとき、甘えていいって特権があるの。意地張んないで甘えろよ」
怜さんは長い指であたしの髪を撫でる。
「店に来る女なんかな、風が寒いってだけで「寒い〜」って甘えてくるよ」
「うん」
「お前も、それくらい図々しくならなきゃ壊れちゃう」
「うん」
「泣けばいい。この前「泣くな」って言ったの取り消す。泣きたいときは、泣け。じゃなきゃ、お前壊れてバラバラになっちゃいそう」
「うん」
優し過ぎて、怜さんの言葉が柔らかすぎて
どこにもトゲがなくて
あたしは凄い安心した。


