私が自信を持てるようになったのは、

ある人に、出会ったからです。

彼は、夜の光と持て囃され

No.1と崇められ

沢山の素敵な女性を虜にする紛れも無い、王子様。

彼は私に言いました。

『いいか?お前が輝けねぇのは、自分が嫌いだからだ。誰も本気で愛せねぇからだ。悔し泣きする前に、俺を愛してみろ、ブス』

私は彼に恋をして

自分も愛すようになりました。

だから

私、桐谷零花は今此処に立っています。

私は"桐谷零花"って堂々と立っています。

そしてもう一つ、

ここに集まって下さった皆さんを裏切るようで

本当に申し訳ありません。

だけど、言わせて下さい。

私は、……私は、



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