「マジで?掃除とか誰かがしてくれたのかも」
「そういうのじゃなくて……ほら、なんだろ?前はもっと、"夜"って感じだったの」
留菜は必死に合う言葉を探すために、宙を眺めていた。
「そうだ、匂い」
留菜は目をぱっちり開いて勢いよく言い放った。
「匂いが、ね?たくさんの女汚い心が、そっくり浮き出た…みたいな、キツイ花の匂いだったの。キャバクラの更衣室みたいに」
留菜の言葉は、時々遠回しで、分かりにくい。
多分留菜が言いたいのは、香水臭かったってことだと思う。
「凄く、いい匂いになった」
「誰かがファブりーズしたんじゃん?」
そんな、細かいとこ、よく気がつくな。


