ほらね。【完】





俺はジャンパー片手に家を飛び出した。

もうダッシュで走る。


行く先は、円佳の家。



―ピンポーン―…


インターホンをイライラしながら、押す。
早く出ろよ!


―ガチャ―…


運がよく、出てきたのは円佳だった。
円佳はまだ風呂に入って無いらしく、制服のままだった。


「え?どうしたの?恭平…」

驚く円佳。

俺は円佳の手を引っ張って走る。

急にの事で、円佳はなにがなんだかわからない。


「えっ!ちょっ…!恭平!?なにしてんの!!」

「良いから!早く!!」

「ちょっ!まって…よっ!」

無理矢理でも、俺は円佳を走らせた。

だけど、そんなんじゃ間にあわねぇ。

俺は、大きなゴミ置き場に置かれていた自転車を見つけて、それに乗る。


「えっ!恭平!?なにしてんのっ」

「円佳!良いから早く乗れ!!」

「えっ…」

「早く!!!」

俺の真剣さが円佳にも伝わったのか、円佳は自転車の後ろに乗る。