とにかくっ!!!
こんなことで引き下がるわけにはいかないのよ!!
任務は絶対に成功させてみせるわ!!

あいつの行動パターンは……

未莱様からもらった資料によれば、屋上で授業さぼるのが『趣味』らしい。

「屋上か……よ〜〜しっっ!!!」








「さっきのあれは何だったんだろうか……」

陵はいつもの場所に寝そべってぼ──っと空を見上げる。

「みぃ〜つけた!!!」


「うわぁぁ!!」


「さっすがデータ通りの行動パターンね」

単純というか分かりやすいというか……

「……データ通り??」

「そっ!!あなたにとり憑いた悪霊を退治しない限り私も元の世界に帰れないじゃない」

別に私の正体を隠す必要なんてない。寧ろ、誤解のないようにはっきりさせておいた方が何かと都合はよかったりもする。

「思い出した!!君、今朝、校門のとこで会ったお札屋さんだよね?」

「……お札屋……って!!違ぁぁ──う!!私の名前は緋月要!!悪霊退治を生業とする『Devil Breaker』!!……ただし死神ではないのであしからず☆」