女の子達に囲まれ姿が見えない。 「げっ…あの車!」 「車?」 群がる人の向こうに見える高級車、美麗はそれを見て苦笑いした。 「あはは…あれお兄ちゃんのだわ」 「えっ…棗さん!…じゃあ格好いい人って…」 「お兄ちゃんの事みたいだね…どうする繭璃?」 「どっどうするって…」 赤い顔で、もじもじしている繭璃がいじらしい。 「行くの?行かないの?どっちよ」 「うー…美麗ちゃんのいじわるぅー…解ってるくせにっ」 瞳を潤ませ見つめる繭璃を、美麗は意地悪な微笑みを浮かべからかう。