しかし吉野ちゃんもガードが固いです。



「ダーメ!!」


「もうよくない?」


「ダメなの」



口の前で指をバッテンにして。


その姿が可愛くて無理矢理なんてする気にはなれない。



「ゴメン
吉野行こっか」



やっぱりテスト明けまでダメだよな。


繋いだ手は離さずに今度はオレがリードして歩いて。



「京!!」



そしたら急に吉野が手を引っ張るから。


何かと思って振り返る。