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休み時間になり、あたしはポツン…と机に突っ伏していた。


やっぱり女の子…いてほしかったな。



「こ〜とめちゃん♪」



突っ伏したまま顔だけ上げると、上杉くんの顔が目の前にあった。



「な、ななな何?!」


あたしは上半身ごと起き上がり、のけ反った。



「そんなに驚かなくても…ねぇ、携番とメアド教えて♪」



「…え?」



「教えてくれるよね?」


上杉くんは綺麗な切れ長の目で、あたしを射抜く…



「う…うん。いいけど…」


あたしはポケットから携帯を取り出して渡した。



「はい♪琴女ちゃんのメアドGET♪可愛い子グループに入れたからね〜」



「…は?」



「俺、可愛い子のメアド集めてんの♪
…あ、ごめん、電話だ〜」



「もしもし?あ、美都ちゃん?どした?」


上杉くんは電話をしながら廊下に出て行った。




…完全に遊んでる…



きっと皆あの笑顔と視線にオチちゃうんだ…




これ以上深入りしない方がいいかも…




あたしはまた机に突っ伏した。