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「入って」
「お邪魔します・・・」
直江くんの家は、学校から歩いてすぐの閑静な住宅地にあった。
直江くんのイメージとは違って、カントリー調のお宅。
玄関を開けると、中から木の香りがふわっと広がる。
シューズボックスからなにまで木製で出来ている。
「俺の部屋上だから・・」
「う、うん。」
あたしはキョロキョロしながら直江くんの後をいく。
「入って、適当に座って待ってろ。
あんまキョロキョロすんなよ?」
「は、はい・・」
直江くんの部屋も、木の香りがして暖かい雰囲気。
天窓のせいかとても明るい。
キョロキョロすんなよ?って言われると・・
しちゃうよね・・。
ふと部屋の壁に多数の傷があるのを見つけた。
近づいてみてみると、《平成13年5月》など、
日付が書かれている。
もしかして・・直江くんの身長??
直江くんもこういうことしてる時があったんだ・・
なんか可愛い・・・
「コラ・・勝手に見るな・・・」
直江くんがタオルを持って近づく。
「直江くん、こんなにちっちゃかったんだね!可愛い♪」
「うっせ!
ってか、ほら、シャワールームが俺の部屋の隣にあるから入って来い」
そう言いながらタオルを手渡してきた。
「え、え?!シャワーだなんていいよ!!」
「いいから、入れ。」
「だって・・そんな・・・」
・・恥ずかしいじゃん・・
「なんなら一緒に入るか??」
「け、結構です!!一人で入ります!!」
あたしはシャワールームに向かった

