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「はいよ♪」
真田くんはあたしにレモンティーを買ってきてくれた。
「ありがと・・・」
真田くんは、ふぅーっと大きく息を吐いて、
ベンチに座り、ペットボトルのコーラの蓋を
プシュっと空けた。
そして、ずっと突っ立てるあたしを見て、
何も言わずに真田くんの左隣をポンポンと叩く。
あたしは無言でそこに座った。
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お互いに何も話さない・・・。
なんと声を掛けたらいいかわかんないし・・。
沈黙を破ったのは真田くんだった。
「・・・俺、カッコわりぃ。」
そう言って、自分の髪の毛をクシャっとした。
「・・最近忙しくしてたのは、あぁいうことだったわけね。
なんとなく気付いてたけど・・。」
ヘヘっと笑う表情が、無理をしているように感じて
あたしまで切なくなる。
「あぁ・・でも♪琴女が連れ出してくれてよかったかも♪
俺、アイツ・・女とか関係なしに殴っちゃうとこだった!」
真田くんは、こんな時にもニカッって笑った。

