「実は・・・

空ちゃんのお母さんが家の下敷きに・・・」




えっ・・・・?




そんなのありえないよ。




だってミカエルが生きてるんだよ?



ありえないよ!!!



「嘘付き。

母さんが死ぬはずが無いもん。

おじさん。嘘付かないで。」




声が・・・すっごい震える。




嘘だって言って・・・・。




そうしたら、きっと・・・。




安心するから。




「本当です・・・。

残念ですが・・・」




「嘘よ。生きてるもん!

死ぬはずが無いもん!!!!

嫌!!嫌ぁーーーー!!グスンッ」





「ワンッ!!」





ミカエル・・・。





元気付けてくれてるの・・・?




ミカエル・・・・・



ミカエルは悲しくないの・・・?




どうして・・・母さんは私を置いていったの・・・?




「俺がお前の事支えるから。」




どうして・・・?




赤の他人なのに・・・。




さっきまで私が話しかけても黙ってたのに・・・。




「1人じゃねーよ。お前は。」




強く抱きしめてくれる。




何か・・・1人じゃない。そうゆう風に思えた。




彼がそう言ってくれてるからなのか、彼の温もりで思えたのか・・・




一気に涙が零れ落ちた。




「もう、強がんな。」




「クゥーン。」




「ミカエル・・・。」




「ほら。ミカエルも強がるなって言ってる(笑」




「ふっ」




そう言ってくれて気が楽になって笑えた。




「お!笑った~!!」