そう言ってダンマリ男も笑った。
彼の笑顔はふわって感じで優しい笑顔だった。
「グスンッ。おじさん・・・。」
そう言って立った。
「グスンッ。
ありがとう。」
「いえ・・・
俺は、仕事をしただけなので・・・。」
「おじさんが教えてくれなかったら私、
お母さんの事ずっと知らないままで居た。
だから、教えてくれてありがとう。」
嬉しそうに、おじさんも微笑んで・・・
それにつられて、ダンマリ男と私も微笑んだ。
それにしても、私この先どうなるわけ!?
住む場所も何もない。
まあ、今は地震でみんな場所がないけど。
「くぅ!!」
・・・・・・・
「ほぇ?」
すっごいマヌケな声を出してしまった。
「くぅ
無事だった~!!
みんな!くぅ生きてたよ!!!」
おいおい。勝手に殺すなー!!
隣でダンマリ男がクスクス笑ってるし。
「笑わないで下さいよ~。」
「だって、君の友達。
勝手に君の事殺してるし(笑」

