『生徒の皆さんはそれぞれの席について下さい』

講堂中にマイクの声が響き渡り、生徒の皆はぞろぞろと自分の席に着く。

「早く座るぞ!」

「いや・・・座るっていってもどこに?」
あたしがそう言うと、流雅は呆れたように大きなため息をついた。

「・・・お前な~バカにも限度っつーもんが、あるわけでさ......あー呆れた・・・説明するのもメンドくせェ~」

「・・・申し訳ありません、流雅様・・・お席を教えてくださいませ」

流雅の前で深々と礼をすると・・・・

「はっ・・・よろしい」
口の端をくいっと上げて、ニヤリと笑った。

あっ・・・悪魔ーーーー!!