マジで恋する10秒前!?

涙が混じって、うまく言えなかったけど・・・



みんなに届いてるかな?


少しだけうつむいていた顔を、勇気をもって顔を上げた。



その瞬間、あたしの目にはとてつもない景色が映っていた。



「「「歌ってーーーっっっ音彩姫ーーーー!!」」」


「「「「音彩ちゃーーーーーんっっ歌って歌って~~!!」」」」


「「「「「音彩嬢ーーーーーー歌っていいよーーーー!!!」」」」」



キラキラに輝くペンライトを片手に持って、みんな席を立って大声で返してくれている。




・・・・ありがとう



ありがとう...みんなぁ



「本当に・・・本当にありがとうーーー!!!あたしの力、全部出して精一杯歌うからっっちゃーーんと聞いててよ!?」



“梓川音彩の笑顔は、みんなを幸せにするんだよ”


そう、パパ達は言ってくれた。




だから、あたしは“あたし”のキラキラな笑顔を全開にして歌うの