リビングの扉を開けて「ママ」って呼ぼうと思った。 ――でも、あたしの目に映ったのは・・・泣いているママでした。 ドンッ!! パパの重い書類が入った紙袋が、あたしの手からするりと落ちた。 一瞬、時間が止まったみたいに... 「ママッ!!!」 急いでママのもとに駆け寄る。 電話の受話器をもったまま、ママは泣いていたから・・・・ 「ママ・・・何があったの?」