「でも・・・心のどこかで、私は音彩にいつか話そうって思ってたの」 ママからの話を全部聞き終えた。 ふと、時計に目をやると、軽く二時間は過ぎていた。 ママの目は苦しそう。 辛そう。 痛そう。 そんな目で、あたしを見つめてる。 ―――ありがとう、話してくれて・・・ありがとう。そう言わなきゃだけど... 「ありがとう」よりも先に出たのは.... 「ごめんなさい、ママ..」 「ごめんなさい」でした。