ほらね...こっちに来てから、みんな変わっていく。


あたしだけが取り残されていくような...そんな感じ



「ママ、お腹すいた。なんか食べ物とかあるかな?」


「そ・・そうね!そうよね!う~ん...探してくるわ、ちょっと待ってなさいね」


「うん」



ママは足早にあたしの部屋から出て行った。


あたしは、ほっとして時計を確認すると、午前10時45分とあった。



今日はあいにく土曜日なので、学校は休み。



でも・・今のあたしにとって、家よりも学校の方が落ち着く場所なのかもしれない。



パパたちはあたしに何かを隠してると思うと・・・気が気じゃない。




―――家族じゃないの?....あたしは・・・。