――ガチャンッ 大きな音にビックリして、後ろを振り向くと ――――そこには...今、一番会いたい人の姿があった。 「音彩!!」 その人は、大きく息を乱しながら、一直線にあたしのもとへ走りこんできた。 あぁ、優しいんだな...って あたしは・・・ あたしは・・・こんな優しい人に恋をしたんだなって思ったよ。 なかなか気付けなくて、なかなか気付きたくなくて.... 曖昧だったこの思いは・・・たった今、その人の姿を見て気付きました。