マジで恋する10秒前!?

電気の眩しさをまだ慣れていない、あたしの目は、自然と目を細めるためよくパパの顔が見れなかった。



でも、口調とか...なんとなくわかる表情とかで、いつものパパだなって思ったの。



――ギシッ


パパがあたしの足の横に腰を下ろした。


「ねぇ、パパ。あたしのベッドはフカフカでしょ?」

あたしがそう言うと、パパは徐にベッドに体重をかけていった。


「あははっパパ、壊れちゃうよ――!」


「ごめんごめん、本当だな。音彩のベッドはパパのよりもフカフカだ」

パパは、冗談交じりに明るく笑った。



―――――ように、見えた。


そう言った途端、パパの目つきが急に変わり、あたしをじっと見つめ出した。