「音彩!!....大丈夫か?」 あたしがゆっくりと目を開けると...見慣れたパパの顔があった。 さっきとは裏腹に、いつも優しいパパの明るい顔。 カッコ良くて、優しくて、思いやりがあって...大好きなパパ。 ――なのに、さっきは何であんな表情を? あたしの見間違い.....? 「・・・電気が付いてる」 「あぁ、暗かったから付けたんだよ。いきなり音彩が倒れるからさ、最初は寝たのかな?なんて思ったけどね」 ・・・やっぱりさっきのパパは、あたしの見間違いだよ。 いつものパパだもん。