1つ目-なら-


もし君が笑ったなら

世界中が幸せになるだろう

もし君が泣いたのなら

空からたくさんの涙が落ちてくるだろう

だから僕はずっと君のそばにいたいと願うよ


「ずっとこうやってもし~ならと~だろうが続いていくんだ。」

「これは一応ラブソングなの?」


私がそういうと鍵谷くんはどうかな、と優しく微笑んだ。


2つ目-矢-


矢のごとく過ぎ去るってのは こういうことなんだね

時よとまれ、なんて柄にもなく思うよ

かちこちと動く秒針が憎いよ


「2曲続けてラブソングって…ラブソングの帝王だったの」

「ぶはっ…すごい感想だね。っていうか最後のは知っているよね?」


3つ目-ma Cheri-


「楢山龍希最後のシングル。んでもって代表作って感じだよね」


そう。この曲はパパが死ぬ少し前にレコーディングして、パパが死んでから数週間後に発売されたのだ。

マスコミの影響もあって何週間も1位を独占していた。