細かいことを話す気なんてこれっぽっちもなかったのに、このままいくと全てを話すことになってしまいそうだ。
…引っ叩いたのも言うの?
それはちょっと言いにくい。
いやいやいや、かなり言いたくない。
「何なのよー? お母さんに言えないようなことをしてたのかよー」
…言えないことじゃないけど。
このままじゃいつまでたっても寝れそうになかったから、あたしは渋々ながらブツブツと呟くようにして言葉を続けた。
「…主に料理を運んだり…そんな感じなのを…いろいろね…」
当たり前のことを口にする。
「何々? 料理を運んだの?」
「…うん」

