あんなのが現実なわけがない。 あたしの人生において、非日常だったのだ。 そうだそうだ。 なんて現実逃避。 あたしが起き上がらないことがつまらなかったのか、お母さんは静かに再び寝転がると話を続けた。 「お手伝いって何なの?」 何なの?何なの? と興味津々で、夜だと言うのにハイテンションになりながら訊いてくるお母さん。 話したくない。 すっごい話したくない。 だいたいお手伝いは言葉どおり、お手伝いするだけだってのに。 どうするかな…。