お母さんはあたしの言葉を訊くなり、 「櫻井グループっ?!」 驚いたように勢いよくガバっと起き上がっては叫んだ。 あたしは何だか恥ずかしくなり、フイっと右向きに変える。 ついでに、 「瑠子が起きちゃうでしょ!」 そう言っておいた。 つっこまないでくれ。 もう寝てくれ。 クビになってしまった今、今日のことはなかったことにすることにする。 あれは少し長い夢だったのだ。