あたしは電話の前に立ったまま動くことが出来ないでいた。 絶対聞かれた。 逆に聞こえなかったわけがない。 お母さんの馬鹿…。 あたしとは逆に、迅は穏やかに笑ったまま言った。 「瑠璃、おいで」 「?」 呼ばれるがままに、あたしはソファへと近寄り迅の前に立つ。 「座って」 ポンポンと隣を叩く。 あたしは言われるがままに迅の隣に座った。 なんだろう? とドキドキしながら思っていると、いきなり抱き寄せられた。 「っ?!」