「迅くんにね、瑠璃が高校を卒業したら嫁にくださいって言われちゃった」 「――っ?!」 急に何を言うんだろうか。 何故そんな不意打ちみたいな――― 「ただいま」 声がする。 聞きたかった声。 会いたかった人。 聞こえるのは愛しい人の足音。 ドキドキと高鳴る鼓動。 「瑠璃?」 ドアを開けて入ってきた迅は、あたしの返事がなかったからか心配したような顔をしていた。 けれどあたしが通話中だと分かった瞬間黙って、ソファにスーツを置いていた。