―――プルルルル 電話の音。 思わずため息が零れそうになる。 迅からの電話だったら嫌だな。 遅くなるって電話だったらどうしよう。 どうしようもないことなのだけれど、今日はなんとなく一緒に夕飯をしたい。 迅じゃありませんように、と願いながら受話器を取った。 「はろーうっ!」 どうしてこんなにテンションがマックス状態なんだろうか。 まさかと思っていた人からだったから言葉に詰まる。 「お、お母さん…」 いきなりのことながら驚いてしまった。