海さんはあたしの隣に戻ってきては、スキップをしながら話し始めた。
「少し前にさ、高校時代の彼氏と再会して意気投合しちゃって」
何が意気投合したのか気になるところだけれど、あたしはあえてそこで口を挟むことはしないでおくことにした。
「お互い高校時代は若かったからさ、ぶつかり合って別れたんだけど」
海さんは昔を思い出すかのように遠くを見つめながら言葉を溢す。
あたしはそんな海さんの横顔を見つめていた。
「今思えば、言葉が足りなかったのよね」
思う。
なんて綺麗なんだろうか、と。
海さんの横顔は、今までに見たことがないくらい綺麗な表情をしていた。
そんな懐かしむかのように話しを続ける海さんに、あたしは唐突に申し訳ないことをしてしまったと罪悪感に襲われた。

