プラトニック・ラブ




会いたくないと思っていたけれど、こうして久しぶりに会ってみると嬉しいと思う。


緊張しまくってパニックに近い状態になっていたあたしを助けてくれたのは、間違いなく海さんなのだから、すごく感謝している。



ヤキモチをやいて敵視をしてみても、海さんを恨めない、嫌うことができないのは彼女の穏やかな性格からなのだろうと考えた。


こういうのをお姉さん的存在と、まさにそれだと思った。



あたしと海さんは肩を並べて帰路につく。


すると突然あたしの前に立ちはだかうようにしては、思い出したようにあたしの両肩を掴んで声を上げた。




「あたし結婚することになったのっ!」




あまりに突然すぎるその言葉に、あたしは思わず口を半開きにしたまま固まってしまった。



前置きぐらいしてほしかった。


突拍子すぎる。



阿呆な顔をしたあたしは、ワンテンポ遅れて、



「お、お、おめでとうございますっ」



と、慌てながら早口に言った。