「ふう…」
結局休み時間だけじゃ収まらなかった話は、放課後にまで突入していた。
そして終わって別れた瞬間に出てきたため息だ。
初めてだった。
人に自分の恋愛話をするなんて思ってもみなかった。
ドキドキした。
無駄にドキドキと胸が鳴った。
迅に抱きしめられたときとは少し違うドキドキだった。
「心臓が脆くなりそうだ…」
誰もいない教室で、机に突っ伏しながら言葉を小さく零す。
心臓がドキドキと鳴りすぎて死ぬんじゃないかと、最近本気で思うようになった。
苦しいと、息が出来なくなるほど鳴る。
机に突っ伏したままスカートのポケットから携帯を取り出して時間を確認する。
気づけば4時半を過ぎていた。
夕飯の約束を思い出し、買出しに行かないと材料がなかったと考え、帰宅するために立ち上がった。

