「瑠璃」 「ん?」 「好きだよ」 なんでこんな不意に言うんだろう。 どうしてこんな急なんだろう。 前触れもなく伝えられた言葉。 そんな短い言葉。 思わずあたしの目から涙が溢れ出した。 ずっと聞きたかった。 ずっと不安だった。 〝好き〟 どうしてこんな二文字の言葉で胸が温かくなるのだろう。 どうしてこんなに嬉しくなって、安心するんだろう。 初めて言われた〝好き〟に、あたしの涙腺は崩壊した。