何をしているのか理解できない。 あたしはただ流れて染みこんで、だんだんと色が濃くなっていく範囲が広くなっていく絨毯を見つめることしかできなかった。 ソイツは止めることなく、平らな皿を傾け、 「お母様に持って行ってあげなさい」 ボタボタと次々に床に落としていく。 その言葉と動作に。 我慢していた何かが―――音をたてて切れた。 「食べ物の有り難味を知れッ!!」 大声で叫んだのと同時、あたしの手のひらはソイツの頬を思いっきり引っ叩いていた。