だからあたしは強く目を瞑って大きく息を吐き、そして吸っては諦めないで恐れないで自分の想いを言葉にした。
「あたしは迅が好きなのっ!!」
迅の胸元を掴んだまま、じっと迅を見つめて言った。
あたしの気持ちはここにある。
どこにもない、ちゃんとここにある。
それを迅は誤解している。
メモの裏に小さくあった文字。
たった2文字。
【好き】
それは学生同士がやるような小さな悪戯かもしれない。
けれどあたしにとって、それは何にも変える事が出来ないとても嬉しい事実だった。
「自由って何っ?! 縛り付けるって何なのさっ?!」
違う。
全部違う。
全部全部迅の勝手な勘違い。

