我慢しろ。 これはただの挑発だ。 必死に今にもブチ切れてしまいそうな自分に言い聞かせる。 2000円の為。 そんなに自給が高いんだ、こんなことも想定内…だ。 けれどソイツの言葉は止まらない。 止まるどころか酷くなる。 「お母様にでもあげたらいかがですか?」 そう言うと、 ソイツは底の深い皿を持ち上げ―――… 「舐めてみせろよ」 ―――…皿を傾けた。 同時に中身のスープが音をたてて床の絨毯に染みを作っていく。 ジワジワと侵食するように絨毯の色が濃いものへと変化していく。