バタンと閉まるのは扉の音か。
それともあたしたちを繋ぐ関係が断ち切れる音か。
迅がいなくなった空間は特に変わりはない。
変わらない静かな空間がここにあるだけ。
あたしはじっと身を固めたままでいたが、不意に弾かれたように上半身を起こした。
あまりにいきなりすぎて眩暈が起こる。
あたしは頭に手を添えたまま、それに目を移した。
美味しそうな匂いを漂わせる〝それ〟。
「……おかゆ」
ミニテーブルに置かれていたのは卵粥だった。
熱々なんであろう粥からは白い湯気が出ている。
あたしは何かに導かれるようにミニテーブルへと四つんばいの状態で寄って行く。
そこで1枚のメモを目にした。

