頭が痛い…。


美沙は心配そうな表情をしたままあたしを見つめるもんだから、申し訳なさから、



「保健室で1時間寝てこようかな…」



そう小さく呟くと、美沙は勢いよく立ち上がり、



「そうした方がいいよ、絶対!」



そう言って、あたしの腕を引き上げて自らの肩にかけた。


そこまでじゃないのに…。



なんならおんぶしようか? なんて言ってくるもんだから、あたしは慌てて首を左右に振った。



慣れないことなんてしない方が良かったんだ。



諦めて寝るつもりだった。


最初は。



「もう…こんなブラック状態の瑠璃ちゃん初めてだよー…」



初めてだよ。


神様に祈りながら誰かを待っていたことなんて。



するはずじゃなかった、オールなんて。



全てを諦めようとした。


無理だって、やめようって、何度も何度も考えた。