ただ急に誰かに会いたくなった。
この気持ちを話はしないけど、ただ今は誰かの傍にいたかった。
誰かの傍にいたい。
誰かに支えられていたい。
じゃないと心が折れてしまいそうになる。
早歩きで廊下を歩き、角を曲がったときだった。
―――どん
「っわ…」
いつもなら耐えられるだろう、それほど強くない衝撃だったはずなのに、フラフラした足取りだったせいか、ドテッと尻もちをついてしまった。
最近人にぶつかるなぁなんて思って、けれど次の瞬間のほんの一瞬だけ、迅かもしれないという考えが脳内を過ぎった。
けれど、
「おーおー、悪いなぁ」
その声でそこにいる人物が迅じゃないと分かってしまった。

