海さんの隣に並んだ方がいいことは分かってる。
あたしなんかじゃぜんぜん追いつけないってことも分かってる。
何もかも分かっていて、それでも〝傍にいたい〟と思ってしまう。
この気持ちを止める術をあたしは知らない。
口にすれば楽になれるだろうか?
迅はあたしの手をとってくれるだろうか?
でもできない。
それができたのなら、あたしはそうしてる。
期待した分だけ拒絶されるのがコワい。
迅の本音を訊くのがコワい。
「………っ」
追いかけたら振り向いてくれるだろうか。
いつものように馬鹿にして、笑い飛ばしてくれるだろうか。

