でも待って。
何が言って平気?
どこまで大丈夫?
考えても何がいいのか悪いのか分からない。
どこで区別すればいいのか分からない。
一向に言葉を続けようとしないあたしに呆れたのか、もしくは諦めたのか、迅は何も言わずにあたしの頬から手を離した。
「言えねぇのか?」
その質問に答えられないあたしは、ただ黙って口を紡ぐことしかできない。
そんなあたしを分かっていてこんなことを言うのかどうなのか、攻めるような口調で迅は言う。
「言いたくねぇんだな?」
呆れたような声。
初めて訊いた、温かさのこもっていない声。

