「三山…とりあえず外の空気を吸おう?」
「…う゛ー」
こりゃだめだ。
酔っ払いみたいになってやがる。
一向に動こうとしない三山に、あたしは眉間にシワを寄せる。
…情けねぇなぁ。
「…ほら。 行くよ」
あたしは三山の腕を自分の肩に回すと、無理やりに立ち上がらせた。
足をズルようにして歩き出す三山。
本物の酔っ払いじゃないんだから、そのくらい我慢して普通に歩いてほしい。
重いんだよ…!!!
「おい。 三山」
「…んだよ」
「吐くなよ」
「…あ?」
「吐くんじゃねぇぞ?」
「吐かねぇし。 馬鹿が」
「…突き飛ばすぞ?」
「…あ?」

